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2022/10/15)
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朔間零
※シリーズ ↓のおまけ
ついでに言うといつかちゃんと書きなおすかも
※シリーズ ↓のおまけ
ついでに言うといつかちゃんと書きなおすかも
「梓」
「え?」
「……なんでもね~」
「いや、自分から言い出した癖に目を逸らすな逸らすな」
「今、名前呼んだよね? 呼び捨てで」
「……」
「呼んだよ、ね?」
「……うむ」
「どういう風の吹き回し?」
「この前、梓ちゃんが呼び方で悩んでいたじゃろう?」
「まあね。結局、零くんに収まっちゃったけど」
「そもそも、きっかけは我輩が他の男を名前で呼んでほしくないところから始まったからのう。
ならば我輩が呼び方を変えるのもアリかと思ったんじゃが……」
「え、そこまでしなくていいよ?」
「は?」
「だって、零くんにとって呼び方は特別なものでしょ?」
「……」
「夏目くんたちも苗字で呼んでる今、呼び捨てって本当に大切なものじゃない」
「大事な大事なUNDEADですら大神くん以外『くん』付けなのにさ」
「無理に呼ばなくていいよ」
「私は凛月くんや大神くんみたいにはなれないからねぇ」
「それに」
「それに?」
「超自意識過剰でお恥ずかしい限りですが、零くんに大事にされてるって言うのは理解しておりますので」
「あ~!」
「おわっ」
「好きだ」
「俺をこ~んな甘やかしてくれんの、アンタぐれぇだわ」
「ははは、もっとお姉ちゃんに甘えな~?」
「……ズリぃな」
「ん?」
「なんでもね~」
「アイツらと一緒じゃね~よ」
「いざ呼んでみたらめちゃくちゃ照れちまうし」
「それに、名前で呼んじまったら周りにもバレちまうしよぉ」
「……もう少しちゃん付けで我慢すゆ」
「いきなり赤ちゃんじゃん」
「零くんでも照れるんだねぇ」
「同じ人間じゃからな」
「ふふっ、そうだね」
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