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2021/09/04)
enst
朔間零
※↓シリーズ、おまけ
※↓シリーズ、おまけ
「でね、つむぎくんが……」
「うむ……ん?」
「どしたの?」
「つ、つむぎくん!?」
「うん、つむぎくん」
「お、おぬし、前は青葉くんって呼んでなかったか!?」
「なんかこの前、青葉くんだけ苗字呼びなの変だよねってなってさ」
「え、何、なんでそんな顔すんの?」
「下の名前で呼ぶの禁止じゃ」
「夏目くんと宙くんは?」
「逆先くんや春川くんはともかく、青葉くんはダメじゃ」
「アドニスくんも名前で呼んでるけど」
「うっ……」
「じゃが……じゃが……」
「(珍しく言葉つまってるな~)」
「下の名前で呼んでもらうのは我輩の特権にしたいのじゃ!」
「……」
「ひ、引いてしまったかのう?」
「とりあえず零くんの前では青葉くんって呼ぶから心配しないで」
「我輩が言ってる意味わかってるのかのう!?」
「わかってるわかってる」
「む~!」
「(あはは、かわいいなあ~)」
後日、ES付近にて
「あれ、梓さん」
「あお……つむぎくん、やっほー」
「夏目くんですよね? もうじき出てくると思いますよ~」
「ありがとう~」
「そういえば、まだ呼びなれませんか?」
「あ、いや……実は……」
「なるほど~、零くんがそんなことを」
「夏目くんも宙くんも名前で呼んでるのにね」
「まあ、零くん的には俺は嫉妬の対象なんでしょうね」
「想像してたよりかわいい嫉妬でおどろいちゃったよ」
「俺、凛月くん関係でもびっくりするぐらい零くんに敵視されますからね」
「なに~? 呼んだ?」
「あ、凛月くん」
「お、兄者に追いかけまわされる人じゃん。おい~っす」
このあと夏目くんが来るまでに朔間零に見つかってまた「ばああああか」って言われる青葉つむぎくん。
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