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2023/09/02  kngdm

李牧
同ヒロインネタ その3






※セリフのみ
傅抵とヒロインの会話




「奥方様って」
「何?」
「カイネに嫉妬とかしたりしないんッスか?」
「するわよ」


「えっ」


「自分から聞いておいてなんで驚くのさ」
「いや、なんか……。意外だなと」
「そう?」
「意外ッスね」
「そりゃ夫の側近が異性だったらちょっとぐらいモヤッとするわよ」
「それッスよ、それ」
「は? どれよ」


「あんたが嫁いですぐは李牧様のこと目だけで射殺しそうだったのに」
「どういう風の吹き回しっていうか……。いや、ちげーな」
「何があって相思相愛になったのか、気になります」


「別になんもないけど?」
「いきなり剣を取り上げられて、戦場からも遠ざかり、挙げ句数ヶ月前まで戦っていた相手に嫁いだのよ」
「自分に当てはめてみたら死にたくならない?」


「まぁ、複雑っスね」


「何度か脱走してやろうと考えてみたけど、それで同盟が決裂したら……って思ったら動けなかったし」


「でもさ。李牧の隣以外、帰るところがないことに気づいちゃったんだわ」
「相手が母国を滅する張本人だとしても?」
「そ」


「で、なんとなく意地張るのやめたらもっと居心地良くなった」
「秦よりも、李牧の隣を居場所って認めちゃったのよね」
「だから、例えカイネが相手だとしても嫉妬ぐらいするわ」


「でも」
「でも?」


「あの二人の間に割って入ろうなんて思ってないし、入れるとも思ってない」
「カイネは十年、もしかしたらもっと長い時をあの人と一緒に戦って来たんでしょ?」
「共に死線を超えた思いの強さは、私だってよく知っているもの」
「その先に、どういう感情があるのかも」
「だから本当は自分が異物だって分かってるし、李牧の隣に私が未だに収まっていることも正しいのか分からない」
「とっくの昔に、同盟なんてなくなったのに」


「……なーんて」
「喋り過ぎちゃった。あいつには言わないでよ」


「もちろんッス」
「絶対だからね?」
「わかってますって!」


「アンタ、もっと損得勘定だけで生きてるのかと思ってました」
「人間味があってホッとしましたよ」
「アンタなら李牧様の隣に居ても大丈夫でしょ」


「……さっきの話聞いてた?」


「聞いた結論ッスよ」
「アンタがどれぐらい李牧様を好きかってのはよく分かりましたし」


「……ふーん」
「あ、喜んでる」
「うううううるさい! 舌抜くぞ!」
「口悪いところはあんま変わってないっスね」





「ちなみにカイネ以外だったらどうするんです?」
「屋敷に呼んだり密会してたら殺す覚悟でいるし、彼奴を殺して私も死ぬ」
「(意外どころかしっかり過激派じゃねーか)」
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